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はしっこ暮らし
先輩移住者の声
濱本 眞市・和美 さん
Iターン:2008年
前住所:大阪府和泉市
しごと:
石窯・天然酵母パン屋Coccolo(コッコロ)オーナー
サラリーマン
橋本市で起業しようと思ったきっかけは?
前々から思いを温めていた石窯・天然酵母パンをつくるには、街の住宅街や商店街の中では、煙とすすが発生し迷惑がかかるため、民家の少ない山間地域の古民家を滋賀県の湖東地域、京都北西部、福知山、兵庫県丹波、西脇、竜野市などで探していました。
最終的に高野口町の現在地が山間からの眺めが素晴らしく落ち着くこと築120年の移築古民家だが骨組みがしっかりした住居であったこと。石窯を設置していく敷地があったことなどが移住を決断する要因にありました。
起業までの道のりは?
山間で石窯パンの店を開業することについては、最近では様々なカフェなどが出来るようになってきましたが、平成20年当初は先例もありませんでした。日本国内に数件しかない石窯の実物を確かめるために東京、長野県、愛知県などを訪れ、窯を手作りする際の手本にさせてもらいました。
都会の人たちが山里を訪れ、ほっと一息癒されて頂くために縁側の部屋を開放し、同時にこれからの健康・安全な食生活を考えるきっかけづくりにして頂くために、マクロビオテックのランチも提供できるカフェを併設し土曜・日曜日のみ営業の店をオープンいたしました。ものめずらしさも手伝ったのかお陰様で石窯パン・カフェは2年目3年目と多くのお客様に来店いただけるようになりましたが、天然酵母で自然発酵させるパンづくりを2日間ほとんど寝る時間もなくぶっ通しで動きまわり、昼間もずっとカフェで接客するのは体力的に限界もあり、年間を通して休息する時間がほとんどなくなってしまうことになり、結局現在はカフェを一時中止中。現在は、パン店のみの営業で継続中です。
橋本暮らしは?
橋本市に移住当初から平日はサラリーマンとして仕事をしています。平日の仕事でも幸いに毎日地元のたくさんの人達と接する機会をいただいていますので、最近は地元の人よりも各地域の地理や会社・工場のこと、地域の産業のことにも触れる機会が多くなり、知人との繋がりも得られたことがうれしい限りです。
また、橋本に移住してからの生活は、出来るだけ自然と共生出来る毎日を目指していますので、野生の植物や虫・昆虫と共に生きる生活、お店で提供するパンは無添加で製造するなどしていると、同じような生活を目指す若者たちが山里を訪れて下さる機会も増え、地域を超えて繋がりの和が広がっていくような気がします。
橋本暮らしでびっくりしたこと
移住当初、夜になると屋根裏でドッタンバッタン…屋根裏に行くところの隙間をうめたり"しっぽのある先住民"と我慢くらべをした後、2年ほどで出て行ってくれました。またかえる、へびなど身近にいることに驚き。
移住される方へのメッセージ
①「我」を無くすこと。
②街の生活者の感覚を捨てること。
新しい土地で生活していくために必要な感性と思われます。
これから したいこと
一般の人たちが健康な生活をしていくために、毎日の食生活と精神面の両面でどのようなことを心がけて行けば良いのか等、毎日身体に取り込む食べ物や自然な生活スタイルなどを通じて感じていただけるよう様々な形で発信していくことが出来ればいいかなあと思っております。
まずは、今後「おうちで手軽に天然酵母パンづくり教室」などを進めていくことを予定しています。
coccolo(コッコロ)
場所:和歌山県橋本市高野口町田原430-1
TEL: 0736-25-8510
営 業 日 :土曜、日曜
営業時間:10:00頃~日暮れ
駐車場:有
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